2008年12月10日

世界人権宣言60周年

「人権文化」を社会に拡大せよ
 60年前の12月10日、第3回国連総会で「すべての人民とすべての国家とが達成すべき共通の基準」(前文)として「世界人権宣言」が採択された。これを記念した「人権週間」(きょうまで)も、今年で60回を数えた。
 2度の世界大戦は、人種迫害や大量虐殺などの暴虐を横行させ、人類に深い傷跡を残した。その切実な歴史的教訓から同宣言は起草された。その普遍性は、同宣言が世界360以上もの言語に翻訳されている事実からも明らかである。
 だが、昨今の人権擁護の状況は、どれほど進んだであろうか。
 国内では、いじめや児童虐待、女性に対する性的嫌がらせ、ドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)、外国人労働者らへの不当差別、メディア報道による人権侵害などが依然として減らない。世界に目を転じても、テロや紛争など、人権を脅かす惨劇は後を絶たない。
 そうした中、国連は「人権教育のための国連10年」(1995年〜2004年)に続き、05年から「人権教育のための世界プログラム」をスタートした。
 学会はこれを支援する「21世紀 希望の人権展」等を全国で展開。こうした取り組みに「人権は、一人ひとりの心の問題です。国連NGO(非政府組織)としての創価学会の幅広い活動が、平和・人権の裾野を広げていくことに期待しています」(国連広報センターの野村彰男前所長)など高い評価が寄せられている。
 池田SGI(創価学会インタナショナル)会長は、本年の「SGIの日」記念提言で「人権の尊重を政府レベルの議論の対象にとどめるだけでなく、『人間の尊厳』の基盤として人々の現実生活に深く根ざし、世界共通の『人権文化』として定着させることが重要」とし、人権教育をテーマにした国際会議の開催などの具体的な取り組みを提唱している。
 創価の三代会長は、仏法の正義を叫び、軍部権力・国家悪との熾烈な闘争を貫き通した人権の闘士である。我ら門下、なかんずく後継の青年部は、この信念と行動を断じて継承していきたい。
 世界人権宣言の起草者であるエレノア・ルーズベルト米大統領夫人は「文明社会のあらゆる人間関係の基となっているのは、相互の尊敬である」と語った。
 人間への尊敬! 生命への慈悲!――この最も身近な「人権文化」は、私たちの仏法哲学の実践の中に輝いている。

2008-12-10 聖教新聞社説

posted by 元 at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 宗教へスカウター : 人間主義の旗を!
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。