2008年11月13日

「議論」から「対話」の時代へ――

「議論」から「対話」の時代へ――
分断を超え調和・融合の世界を


 「どうか皆様の師匠である池田先生を大事にしてください。未来永遠に深い尊敬を持ってください」。モスクワ大学のサドーヴニチィ総長は、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長との会談で、同席者に熱く訴えた(5日)。
 7000人以上の指導者・識者と会い、50冊以上の対談集を編んできたSGI会長。東洋と西洋を結び、冷戦の壁を破って日中・日ソをつなぎ、イスラムとの対話に挑み、国連支援を叫び、アフリカの世紀を訴え、そして、それぞれの分野で確固たる行動を貫いてきた。
 贈られた顕彰は3400。多彩な功績に、讃える理由もまた多様だが、そこには、いくつかの共通する評価軸がある。
 その一つが「対話」の実践である。
 先のサドーヴニチィ総長も、「会長は、まぎれもなく卓越した教養人であり、外交的手腕に秀でた方です」と、その対話力への讃嘆を隠さない。
 グローバリゼーション(地球一体化)によって世界の距離は縮まり、通信手段も飛躍的に発達した。しかし、それが「対話」を深めることにつながらないばかりか、むしろ世界は、貧富の格差、宗教や文化の違い等による分断が進んでいる――そうした心ある人々の危機意識が、「対話の名手」である名誉会長への期待として表れているのではないか。
 量子力学の世界的権威であったデヴィッド・ボーム博士は、名著『ダイアローグ』で、こう論じている。
 「議論」と「対話(ダイアローグ)」は違う。「議論」は、物事を分析し解体し、相手に勝つことを目的とする。それに対して「対話」では「人々は互いに戦うのではなく、『ともに』戦っている」「新たなものを一緒に創造する」(金井真弓訳)――と。まさに、SGI会長の対話の実践そのものであると思う。
 世界は、グローバリゼーションの招いた分断への反省から、「多様性の中の調和」を求めつつある。「国民の統合」を強く訴えたオバマ次期米大統領の登場も、そうした潮流の一つと見たい。
 そして、この「多様性の中の調和」をつくる手段こそ、「対話」である。
 池田会長を先頭に進むSGIが、世界の人々を結んできた要因も、「対話」を重視する行動にあったといえよう。その意味で、分断から調和・融合へと向かう時代の潮流を加速する上で、SGIへの期待はますます大きなものがあろう。
2008年11月13日 聖教新聞社説より
posted by 元 at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 議論と対話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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