2009年09月22日

10月度 拝読御書

諸法実相抄

【本文】

 一閻浮提第一の御本尊を信じさせ給へ、あひかまへてあひかまへて信心つよく候て三仏の守護をかうむらせ給うべし、行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず、我もいたし人をも教化候へ、行学は信心よりをこるべく候、力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし(御書 P1361 10行目〜13行目)

【通解】

 全世界第一の御本尊を信じていきなさい。よくよく心して、信心を強くして、釈迦仏・多宝仏・十方諸仏の三仏の守護を受けていきなさい。
 行学の二道を励んでいきなさい。行学が絶えてしまえば、仏法はなくなってしまう。自分も実践し、人にも教え、勧めていきなさい。
 行学は信心から起こるのである。力があるならば、一文一句であっても人に語っていきなさい。

【背景と大意】

 本抄は、日蓮大聖人が文永10年(1273年)5月17日、流罪地の佐渡で著され、最蓮房に与えられたと伝えられます。
 最蓮房は、大聖人と同時期に佐渡に流罪されていた天台宗の学僧で、大聖人に巡り会って弟子になりました。求道心が旺盛で、仏法の法門について熱心に大聖人に教えを請い、「生死一大事脈抄」「草木成仏口決」などの法門書を頂いています。
 本抄で大聖人は、法華経方便品第2の「諸法実相抄」の真の意義を、「本門寿量品の事の一念三千の法門」に基ずいて教えられています。
 まず「諸法実相抄」について、「十界の依正(=諸法)」が「妙法蓮華経の当体(=実相)」ということであると教えられ、その「妙法蓮華経」を末法の始めに流布し、釈迦・多宝の二仏が並坐(びょうざ)する虚空会の儀式の本尊として顕すのが、上行等の菩薩であると明かされています。すなわち、この本尊を受信することによって、どのような凡夫であろうと、「妙法蓮華経の当体」として輝いていけるのです。
 続いて、この「妙法蓮華経」を流布する上行菩薩とは大聖人御自身にほかならず、大聖人の弟子たちも地涌の菩薩に連なる存在であると明かされます。
 さらに、大聖人の一門として信心を貫き通すよう励まされ、大聖人と同意であれば地涌の菩薩であり、地涌の菩薩であれば釈尊久遠の弟子であることは疑いないと仰せになります。
 続いて、初めは大聖人お一人で唱えていた題目は、二人・三人・百人と次第に唱え伝えられている、それは未来も同じであり、ここに地涌の義があると述べられ、広宣流布の時は、日本一同に南無妙法蓮華経と唱えることは絶対に間違いないと大確信を示されます。
 最後に、一閻浮提第一の御本尊を信じて行学の二道を励み、力の限り一文一句であっても語っていきなさいと激励されるのです。

「行学の二道」が幸福の軌道

 日蓮大聖人は、御自身の魂を認められた御本尊を「一閻浮提第一」、すなわち「世界第一」と高らかに宣言されています。この御本尊には、どのような人間であろうと、どのような苦境にあろうと、成仏という最高の勝利の境涯を開いていける大法が表現されています。だからこそ「世界第一」と仰せなのです。
 ただし、その偉大な力用は、強い信心がなければ、引き出せません。「あひかまへて・あひかまへて・信心つよく候て」と仰せの通り、苦難に遭えば遭うほど信心を強く奮い起こしていけば、そこに釈迦・多宝・十方の諸仏という三仏の守護の力が厳然と現れてくるのです。
 そうした強き信心を築くには、徹して「行学の二道」に励んでいくことです。信心とは、単なる心の持ちようではありません。弘教、勤行唱題、また教学の研鑽という具体的な実践なくして、仏法はありえないのです。しかも、そこで大切なのは、自分だけではなく、他の人々にも実践させていくことです。慈悲をもって、勇気をもって、他の人々を励まし立たせ、自他共の勝利へ進んでいくことです。
 信行学は、信心を中心に互いに連動して強まっていきます。信心が行学の前進を促し、また行学の前進が信心を強めていきます。しかも、そこに同志との生命の触発があれば勢いはさらに加速していきます。
 大聖人は、本抄を「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」と結ばれています。たとえわずかでも力の限り語っていく―――その勇気の一歩を踏み出せば、新しい自身の境涯が開かれます。新しい広布の舞台も開かれます。
 池田名誉会長は語っています。
 「『勇気ある信心を貫く』こと、『悪と断じて戦っていく』こと、そして、徹して『御本尊根本』『御書根本』でいくこと―――これが、広宣流布の大回転を可能ならしめる要諦である。創価学会は、この王道を進んだからこそ、隆々と繁栄し発展している」
 どこまでも信行学の基本に徹しながら、新しい生命力をみなぎらせ、新しい挑戦を開始していきましょう。

2009-10 大百蓮華 No717
posted by 元 at 15:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 座談会御書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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