2009年08月27日

民主党は高速無料化から勇気ある撤退を


猪瀬直樹の「眼からウロコ」

ポピュリズムに走らず、正確な事実と数字で冷静に判断せよ
2009年8月25日
 ここに来て、ようやく民主党が衆院選のマニフェスト(政権公約)に掲げる「高速道路無料化」ついて検証されるようになってきた。現在発売中の文藝春秋2009年9月特別号で、僕は「誰も知らない民主党研究 『高速無料化』最後に笑うのは役人だ」という小論を書いた。これを受けて、新聞やテレビでも高速無料化を検証する記事や番組が相次いだ。17日の「報道ステーション」(テレビ朝日系列)では、高速道路無料化論者の山崎養世氏(シンクタンク代表)とも討論した。

菅直人氏が主唱した高速無料化、03年総選挙でマニフェストに明記
 そもそも、民主党が高速道路無料化を言い出したのは、小泉人気に焦って、安易なポピュリズムに走ったからである。

 高速道路無料化を主唱したのは菅直人氏だ。2003年3月、菅氏は道路公団の民営化委員をしていた僕のところに電話をしてきた。民主党は小泉改革が進める民営化に対抗して高速道路無料化を予算委員会で提案したい、という連絡だった。しかし僕は、「将来、政権与党になる気があるなら、無謀な無料化案は引っ込め、自民党の抵抗勢力に抗して、民営化に賛成すべきだ」と諫めておいた。そのときの民主党は、高速道路無料化をいったん引っ込めた。

 ところが、それから3カ月ほど経って総選挙の気配が漂い始めると、菅氏はふたたび高速道路無料化を言い出した。結局、2003年11月の総選挙で、民主党は高速道路無料化を正式にマニフェストに盛り込んでしまった。高速道路無料化は山崎養世氏の持論であり、当時の民主党「次の内閣」で、山崎氏は「次の国土交通大臣」に任命されていた。

 じつは、岡田克也氏ら当時の幹部は高速道路無料化を認めていなかった。どさくさでマニフェストに盛り込まれたまま、消す機会もなく、2005年の総選挙、そして今回の総選挙と、ずるずると残されてしまった。民主党のなかでも合意形成ができていないのではないか。
posted by 元 at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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